オルテガベストのサイズ選びのコツやセンチネラベストとのサイズ感の違い。チマヨベストの着こなしや合わせ方(コーディネート)、オルテガの偽物に関して。チマヨウールの洗濯やしわ取りに関して。サンダーバードやロードランナーなどの特殊柄や別注色に関して。そしてオルテガ本家サイトから海外通販で購入する方法と国内の取扱店で賢くお得に買う手順などなど。
オルテガ・センチネラ取扱店であるチマヨベストショップに寄せられた質問とその回答を11の項目にまとめました。すべて実際にいただいた質問を基に作成しました。
目次
1. オルテガ、センチネラのサイズ選択に関して
Q. サイズごとの個体差はありますか?
A. ベストやジャケットのサイズ感は作品ごとにかなり異なります。38サイズでも36サイズに近いものから40サイズとほぼ同じ寸法まで、ハンドメイドならではのバラつきがあります。織り師さんによってサイズ感に癖があるので、まずはベストやジャケットの寸法(特に身幅)をしっかり確認してください。
Q. ベストは38サイズがジャストです。ジャケットも同サイズでいい?
A. ジャケットはベストとはサイズ感が全く異なります。私の場合、ベストは38~40がジャストサイズですがジャケットは34になります。個体差を差し引いても36サイズだとオーバーサイズです。ジャケットはベストよりもサイズ選びが難しいです。同じサイズでも個体差がありますので寸法(特に身幅と袖丈)をしっかり確認してください。
Q. センチネラのサイズはオルテガと違うの?
A. サイズ感としてオルテガよりもセンチネラの方が1サイズ大きいです。つまりオルテガの38サイズはセンチネラの36サイズに相当します。個体差はありますが私物ベストで比較しても大体そんな感じです。
※追記※ ここ2年間くらいで感じている傾向ですが、センチネラのサイズ感がオルテガに似てきたように思います。もちろん手織りの個体差がありますのでひとくくりにはできませんが、昔のように明らかにワンサイズ大きいというより、気持ち大きい作品~同じくらいが増えてきました。サイズ選びで失敗しないためには表記寸法(特に身幅)に十分注意してください。
2. チマヨベストの着方に関して
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Q. 最初の一枚におすすめなベースカラーを教えてください。
A. 合わせやすさでいえばベースカラーはブラックとグレーがおすすめです。私の初オルテガはヘザーグレーでセンチネラはターコイズブルーでした。弟はブラックで父も母もヘザーグレー、奥さんと祖母はナチュラルホワイトでした。チマヨ織りは一見奇抜な色でも不思議と馴染んでしまう包容力があります。
あくまで私見ですが、チマヨベストは現地の人よりも私たち(日本人)の方が似合ってるんじゃないかと密かに思っています。密かにですけど。
Q. 最初の一枚におすすめなタイプ(ロングorショート)を教えてください。
A. ポインテッド(ショート)タイプは着回しが利くので、初めの一枚におすすめです。シャツイン・アウトどちらでも合いますし、パーカーなどに重ねてもイイ感じです。寒い時期は中に着るととても温かいです。様々な系統のファッションに合わせることが可能で、年代を問わず永く付き合えます。何より流行り廃りに左右されにくい。もし着過ぎて飽きてしまったとします、そしてしばらくタンスの肥やしになる。でもきっとそう遠くない内に活躍する機会は訪れます。
Q. 夏にチマヨベストはおかしいですか。
A. チマヨベストは夏にも使えるアイテムです。は?と思うかも知れませんが本当の話です。冷房の効いた店内や車内で半袖の上に"さらっと"羽織る。一度体感すれば、その効果を実感してもらえると思います。これはライダースジャケットやフライトジャケットなどの革ジャンを「真夏以外は着れる」という考え方に似ています(多分)。
ただしあまりに暑い日中に実践すると汗でびしゃびしゃになるので気を付けてください。やはり春や秋にシンプルなインナーに"さらっと"重ねるのが基本です。夏や秋への季節の変わり目や、夜出歩くときにもイイ感じに温度調節してくれます。
3. チマヨベストに偽物はあるのか
Q. 貴店のオルテガベストは安いですが、偽物ではありませんか?
A. 何を隠そう合計で4回言われていますが、当店はそんなに疑わしいですか?という感じです。オルテガもセンチネラも偽物がないことで有名です。私たち兄弟が洗礼を受けたアメカジショップの大先輩たちにはそれが常識でした。チマヨ織りはチマヨウールを使って同じように織らなければ一目で別物とわかります。手間とコストが掛かり過ぎて偽物を作るメリットがないということでしょう。
偽物を疑われたのは当店の安さが原因だそうですが、仕入れの秘密は以下の記事で暴露しています。
関連記事>>>チマヨベストショップの価格の秘密
4. チマヨベストの洗濯に関して
Q. オルテガやセンチネラの日常のお手入れについて教えてください。
A. チマヨベストやジャケットは新品時はごわごわしていますので馴染むまでとにかく着てください。脱いだらハンガーに掛けて豚毛のブラシをサッとかけます。身体に馴染んでくるころから独特の風合いを楽しめます。ハンガーに掛けて直射日光を絶対に避け、定期的に風を通して保管します。においの少ない防虫剤を使用して、薬剤が直接触れないよう十分に注意します。これでずっと快適に着続けることができます。
Q. 汚れてしまったらどうすればいいですか?
A. ドライクリーニングをお勧めします。クルミボタンは塗装が剥げやすくなりますのでアルミホイルなどで保護してください。当店では一度取り外してからクリーニングすることをおすすめしています。普通に洗濯機で洗ってしまうと縮んでしまいシワシワでくちゃくちゃになります。なんというか微妙な感じになりますのでおすすめできません。
5. オルテガ、センチネラの折り皺を取る方法
Q. 折り皺が使いづらいです、なんとかなりませんか?
A. オルテガやセンチネラで買ってきたブランケットやラグは、折り皺がしっかりついてしまい最初は使いづらいことがよくあります。お店で長期間積まれていたりすると仕方がない気もしますがわずらわしいです。私たちはデッドストックも扱いますので特にガンコな折りしわに遭遇します。状態もよく柄も美しい、でも折り皺でクセがついて着心地悪いし何より不格好…、実際に私もそんなベストを手にした経験があります。
でも心配しないでください。そんなときは布団の下でじっくりプレスするとか、お風呂場を蒸気で満たしてぶら下げるとかいろいろ方法があります。中でも一番手っ取り早いのはスチームアイロンです。ガンコな皺の裏側に当て布をして、スチームアイロンを低温にしてやさしく撫でてあげます。すぐにキレイさっぱり皺が取れます。
関連記事>>>オルテガ(センチネラ)チマヨラグのしわ取り実践
6. チマヨべストの海外通販、個人輸入に関して
Q. オルテガやセンチネラの海外通販、個人輸入に興味があります。
A. 以下の記事に手順と注意点をまとめました。しっかり予習して、送料だけでなく関税や消費税を計算に入れるのを忘れないでください。
関連記事>>>オルテガベストを個人輸入する手順をすべて解説!
Q. 海外通販、個人輸入の危険性と注意点を教えてください。
A. 国土が広いアメリカは通販大国です。インターネットもクレジットカードも日本以上に浸透しています。オルテガのロバート氏は日本人とのやりとりにも海外発送にも慣れているので、ある意味で日本人以上にきめ細かく対応してくれます。
海外通販の注意点としては、お店選びが何より重要ですがそれは国内通販でも同じことです。以下の記事が海外通販全般の参考になります。
関連記事>>>個人輸入の手順と7つの注意点
☆国内通販で購入したい方☆
Q. どのくらい英語力が必要ですか?
A. オルテガから海外通販するのに英語力はほとんど必要ありません。中学生レベルの知識があれば十分です。あとはグーグル翻訳で事足ります。海外≒英語というだけで敬遠してしまうのであれば、とてももったいないことです。
7. オルテガ、センチネラのベースカラー選択に関して
Q. フォレストグリーンやゴールドなどのベースカラーは、オルテガ公式オンラインショップでは買えないのですか?
A. オルテガ公式サイトから個人輸入する場合、ベースカラーは基本5色(ブラック・ヘザーグレー・スカーレットレッド・ホワイト・ターコイズブルー)に限られます。一度に買えるベストの上限は5枚まで。とあるお客様の依頼で、私が直接ロバート氏に確認したので間違いありません。基本5色以外はチマヨの店舗に来て買ってくださいとのことでした。
Q. センチネラでは買えますか?
A. センチネラではさまざまなベースカラーのベストやジャケットも売られます。センチネラ公式オンラインショップでは、チマヨ柄だけでなくリオグランデ柄やフレイムパターン、レインボー柄など、稀少価値の高い芸術的な柄の作品を購入できます。センチネラはオルテガに比べて芸術性に重きを置いているのが特徴です、一方オルテガは伝統的なチマヨ柄にこだわった作品を展開しています。
8. オルテガやセンチネラの特注や別注柄に関して
Q. サンダーバードやロードランナー柄をオーダーしたいのですが。
A. サンダーバードやロードランナー柄、ラインの入った作品も以前はオルテガ店舗でオーダーまたは購入できた時期もありました。しかし現在ではほぼ入手不可となってしまいました(※ロードランナー柄は現在でもチマヨ店頭で稀に見かけます)。
過去には毛糸の高騰が原因で「ブラック」を制限していた時期もありました。繁忙期などは状況により何か制限があるかも知れません。
関連記事>>>オルテガベストのサンダーバード柄とロードランナー柄とは
9. チマヨへの行き方について
Q. チマヨへ行くのは大変ですか?
A. アルバカーキ経由でもデンバー経由でも、初めて行くときはなかなか大変です。異国の地は危険もありますのでできれば二人以上で行った方が良いでしょう。特に長距離の運転が苦手な方は一人だと気が滅入ると思います。景色はきれいで雄大ですが、私は車で走っていて本当に着くの?道ちゃんとあってる?と不安になってオナカが痛くなりました。今はスマホもタブレットもあるのでそんな心配は要りませんね。パンクして老夫婦に助けられたり、ガソリンの入れ方をミスって大騒ぎしたりとトラブルも経験しました。でも不思議ともう一度行きたくなる場所です。辛いものが苦手な方はチリ料理にはくれぐれもお気を付けください。ほんと死にますので。
関連記事>>>デンバールートでオルテガとセンチネラへ出張
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10. チマヨベストをお得に賢く買う方法
関連記事>>>国内の通販でお得にオルテガベストを購入するための方法
関連記事>>>オルテガベストをお得に購入する5つの方法!メリットとデメリット
Q. チマヨベストが欲しいけど高くて買えません。どうすればいいですか?
A. 気に入った柄があれば、Yahoo!オークションなどで買うのも一つの方法です。最近は古着コーナーのある郊外のアミューズメント系ショップ(わかりますか?)などでも、新品のデッドストックなどを置いているところがあります。そんなお店に元有名セレクトショップのお兄さんがいたりして、私たちも何度かお世話になったことがあります。(私たちは"買う側"ではありませんが)
Q. オルテガは高いので似た製品を教えてください…
A. ぜひ頑張って本物を手にしてください。なぜならその時は代替品でごまかしたとしても、すぐに本物が欲しくなるからです。たとえ中古であっても本物のオルテガを購入することをお勧めいたします。
またこれは裏技的ではありますが、ポイントサイトを利用してTポイントや楽天ポイントを貯めて国内ショップで購入するのも一つの方法です。
Q. 何枚も欲しいので安くできませんか?
A. この記事を読んでいる皆さんは、まず間違いなくオルテガやセンチネラのチマヨベストやジャケットが好物な方ばかりだと思います。色違いで何枚も欲しいけど高価過ぎて買えないよ!実際に私たち自身がそうだったのでよくわかります。だからこそ私たちはどうすればもっとチマヨ織りを買いやすくなるのか、手に入れやすくなるのかを考えています。
Q. 貴店で購入したいのですが、必ずYahoo!ショップで注文しなければいけませんか?
A. 必ずということはありませんが、Yahoo!ショップを利用した方がお得です。ポイント増量キャンペーンなどを狙って購入すれば、1万円以上お得に買えることも珍しくありません。ポイントなんてどうでもいいよ、と仰る場合にはもちろん無理強いはいたしません。メールかお問い合わせフォームよりその旨お申し付け下さい。
11. オルテガの織り師さんについて
Q. セリーナ・セラーノさんとは?
A. 最近までオルテガで活躍されていた織り師さんです。現在はご自身の事業が忙しいそうで半引退状態だそうです。「Sマーク」が記載されているオルテガベストやブランケットはすべてセリーナさんの作品です。おばあさまの代からオルテガの織り師として活躍する家系の一員です。
Q. ヘクター・バルタザールさんとは?
A. セリーナさんに並ぶ実力者といわれています。丁寧な仕上げとセンスのある色遣いが作品の特徴です。
Q. ジェズス・マルティネスさんとは?
A. 当店のジャケットはデッドストックの一部を除き、すべてジェズスさんの作品です。オルテガでは主に大きなブランケットやラグ、ジャケットを担当しているベテランの織り師さんです。すべて丁寧な仕上がりで堅実な作品作りに定評があります。
番外編
風邪予防に効くツボ「風門」を温める
秋冬は手洗いとうがいの重要性もさることながら、冷え対策はとっても大切です。身体を冷やさないことがいかに大切かは、私などは冷えるとすぐにおなかを壊してえらいさわぎになります。特に風門(※)を冷やさないことが風邪予防の観点からは重要です。そこでオルテガベストです。羊さんパワーを借ります。
※風門=背中の上部、首の下にある風邪のツボ。肩甲骨の中間あたり。
ベースカラー別の売れ筋ランキング
1.ブラック
2.ネイビー
3.ヘザーグレー
4.フォレストグリーン
5.アッシュローズ
6.ヘザーグリーン
7.ゴールド
8.カーディナルレッド
9.ホワイト
10.サンドベージュ
※現行・ビンテージ柄は問わず
※個人も業販も含む、着用・コレクション目的問わず